都市集客施設/東口栄町駐車場エリアに計画
(2011年8月日)
高崎市が都市集客施設の基本方針を発表
高崎市は、18日の高崎市議会都市集客施設調査特別委員会で、コンベンション施設などを含む都市集客施設の基本方針を示した。
都市集客施設の整備予定地は、高崎駅東口の市営栄町駐車場エリア2万1千㎡で、ビックカメラ、高崎市中央体育館、高崎年金事務所、日本中央バスが所在するブロックを計画区域としている。
富岡市長は、基本方針の中で、都市集客施設を「新しい高崎のシンボルとして、エキサイティングな街・高崎をつくっていく牽引力としての役割を果たしていく」と位置づけている。
都市集客施設には、レセプション・展示会・会議を行うコンベンション機能、群馬交響楽団の本拠地となる音楽ホール機能、老朽化した中央体育館を全国大会が開催できる機能と設備を持った施設として建て替え、計画区域内の公的機関や家電量販店、高速バス事業者を共同事業者とする業務機能・商業機能、駐車場機能を持たせる。
防災都市のモデル施設として、首都圏の公的機関や企業のバックアップセンターの設置を検討する。太陽光発電などの新エネルギーシステムを導入し、施設で使用する電力をまかなえるだけの能力を持たせる。
整備手法は、整備エリアを中心市街地活性化基本計画の区域に編入し、条件の有利な補助金や起債を活用する。該当エリアは近隣商業地域・第二種住居地域で用途変更を予定している。
富岡市長は「高崎玉村スマートICの整備により関越自動車道と新幹線高崎駅が結ばれ、高崎都心部に多くの人を呼び込む基礎的条件が整う。高崎都心部に人、もの、情報、文化を集積させ、高崎市全体に波及させることが発展に欠かせない。人が集まり、人を集める新たな都市集客施設の整備が必要となる。集客、交流による地域経済の活性化、業務機能の増大、ビジネスの創出、都市文化の創造など高崎の成長に大きな役割を果たす。高崎市を上信越と首都圏を結ぶ中心都市としていくためには、高崎玉村スマートICと高崎駅を結ぶ都市軸と新しい集客施設を一体として整備していくことが必要だ。新たな都市集客施設は高崎駅東西を連続させ、都心部を広げることでまちなか全体の集客力、交流人口の増大をはかっていきたい。新しい高崎のシンボルとして、新しい高崎をつくる牽引力となる」と考えを示した。
具体的な建設イメージや予算規模は、今年度策定する基本計画の中で示される予定。完成時期について富岡市長は「4年は必要」と考えを述べた。またコンベンションビューローについて、富岡市長は「役人が采配するような運営はしたくない。幅広い知恵を借りたい」と民間活力の導入を示唆し、高崎市はコンベンション誘致を「全国的にニーズはある。建設前からPRしていくことが大切」と意欲を見せている。
新音楽ホールについて、富岡市長は「大きくすれば良いというものではない。2千席くらいが適当ではないか」と所感を述べた。
整備予定エリアの民地については、移転の可否も含め柔軟に考えていくという。