烏川緑地に親水公園/23年度に整備完了
(2011年8月19日)
高崎市と国土交通省高崎工事事務所が、国の「かわまちづくり」支援制度の認定を受け、和田橋の上流部から聖石橋までの区間で進めている烏川緑地(高松地区)の整備が、23年度で完了する見込みとなっている。高崎市は、19日の高崎市緑化審議会で進捗を報告した。
国道17号高松立体、側道の切り回し、烏川の護岸工事、歩道橋などにあわせ、和田橋周辺から聖石橋までの烏川緑地(高松地区)が、親水公園として整備されている。国土交通省の河川整備や水辺の整備が22年度に完了し、高崎市が広場や散策路などを23年度に整備する。子ども達が魚類の観察をする水辺など、河川にふれあう親水公園が誕生する。
高崎市は、平成21年に「かわまちづくり」支援制度の認定を受けて事業を進めてきた。この認定を受けると、烏川緑地を民間事業者がイベント広場やオープンカフェなどに利用できる特例が適用され、高崎市では、中心市街地と一体となった活用を計画している。ボート遊びやフリーマーケットなどの開催を考えているという。高崎市では、富岡市長から、この特例を生かした整備計画を練り直すよう指示されており、時間を要している。
この日の緑化審議会では、イベントなどの活用について意見が出された。駐車場として10台分があるが、これは道路利用者のための施設で、烏川緑地の利用者は、中心市街地から歩いてくることによって、まちなかとの一体的な活性化をねらっている。イベントの設営には、ある程度の台数の駐車スペースが必要であること、高崎公園から緑地に渡れる歩道橋があれば、利便性が向上するなどの意見が、委員から上がった。高崎の新たなイベントスペースとして期待される一方、運用しやすい仕組みづくりが求められそうだ。国交省の当初計画には、高崎公園からの歩道橋が示されていたが、ある段階から無くなってしまったという。また、高崎市では、増水などの危険に備え、管理事務所を設けて職員を常駐させる考えを示している。
この場所は、高崎の大花火大会の打ち上げ場所の対岸にあたり、花火見物の名所にもなりそうだが、今年はまだ立ち入りできないそうだ。