麦ワラ許容値以下、青刈りトウモロコシ不検出
(2011年8月17日)
群馬県の放射性物質検査結果
群馬県は、家畜に利用する麦わらについて、放射性物質の検査結果を17日に示した。
8月2日及び9日に東毛地域3カ所、中西毛地域4カ所、北毛地域3カ所から採取し検査を行ったところ、全ての検査地点において放射性セシウムは、暫定許容値を大きく下回った。
群馬県は、全ての地域において、初回の検査で暫定許容値を下回ったことから、利用について、農林水産省に照会している。
高崎市の麦ワラの測定値は40ベクレル/kgで、粗飼料との比較換算値は9ベクレル/kgとなり、乳用牛などの粗飼料の暫定許容値300ベクレル/kgを大きく下回っている。
また、県では、家畜に与える夏作飼料作物について、青刈り用トウモロコシの1回目の検査を行った。
東毛地域の3カ所、中西毛地域4カ所から8月9日に採取し検査を行ったところ、放射性セシウムは、全ての検査地点において検出されなかった。高崎市では、箕郷地域から検体が採取された。
東毛、中西毛地域では、初回の検査で検出されなかったことから、平成23年8月17日付け農水省畜産振興課長通知「原子力発電所事故後に作付けされた夏作飼料作物の利用可否の判断方法等について」に基づき、青刈りトウモロコシ等(イネ発酵粗飼料、稲ワラ、飼料用米を除く)の利用自粛が解除される。
県では、福島第一原発事故発生後に刈り取った牧草を牛に与えないことや、放牧を行わないことを生産者に対し指導し、原乳や牛肉の安全性を確保している。県内の原乳、食肉、鶏卵の放射性物質検査では、全て暫定規制値を下回っている。