大震災の影響で観光客1・7%減/県外宿泊者は3%増
(2011年8月11日)
高崎市の観光入込客数は608万9千人
群馬県は、平成22年度観光客数・消費額調査(推計)結果を10日に示した。
群馬県全体の観光入込客数は5981万人で、前年度と比べ43万9千人減(▲0・7%)、観光消費額は1915億円で、前年度と比べ26億円減(▲1・3%)となった。
県によれば、夏場は猛暑に見舞われたものの、秋から冬は天候や降雪に恵まれ、プレデスティネーションキャンペーンの宣伝効果も加わって2月までの観光入込客数は昨年を上回る状況だった。3月11日の東日本大震災による自粛ムード及び福島第1原子力発電所の事故による風評被害等で、宿泊客の大量キャンセルや観光施設等の休業が生じ、結果として入込客数、消費額の減少につながったとしている。県内の温泉地は、いずれも前年度を下回った。
高崎市の観光入込客数は、608万9千人で、前年度より約10万人7千人減少(▲1・7%)した。大震災の影響によるイベントの自粛や風評被害により箕郷梅林などで来客が減少した。観光消費額推計は、191億円で日帰り客が123億8千万円、宿泊客が67億4千万円となっている。
高崎市の入り込み数のうち、県内が404万4千人、県外が204万4千人となっている。県外からの宿泊客が59万4千人で前年度を1万8千人(3%)上回り、宿泊者リゾート・温泉を除く都市部では最も多く、ビジネスや都市観光の拠点的な役割を持っていることを示している。