永年勤続教職員表彰/高崎市教委
(2011年8月10日)
10日に表彰式と人権教育講演会を開催
高崎市教育委員会は、10日に平成23年度高崎市永年勤続教職員表彰式と人権教育講演会を群馬音楽センターで開催し、市内の92校・園の全教職員1900人が参加した。高崎市は人権教育に力を入れ、高く評価されているという。
古川雅子教育委員長は「3月の大震災は、今までの生活を見直すきっかけになった。知識、経験、夢と希望を子どもたちに伝えなければならない。子どもたち一人ひとりの可能性を引き出すことが生きる力につながる」とあいさつした。
飯野眞幸教育長は式辞で「大震災を乗り越え、強い日本をリードする人材の育成が急務となっている。高崎市の人材育成に、皆様の力を貸していただきたい。皆様の築いた高崎市の教育を全国に発信したい」と述べた。
永年勤続表彰では、55人が表彰され、受賞者代表の京ケ島小・猪俣博行校長は謝辞のなかで「大震災は学校の役割、教育の原点を考えさせるきっかけになった。私たちの目の前には、未来を背負って生きていかなければならない児童生徒がいる。それぞれの立場から、今、何をすべきか、何をしなければならないのかしっかりと考えたい」と決意を語った。
人権教育講演会では、飯野教育長が講師となり、「イギリスのいじめ対策について学ぶ」をテーマに話した。飯野教育長は、国の海外派遣コーディネーターとして昨年11月にイギリスを訪問し、現地の調査を行った。講演の中で教育長は「いじめといじめを背景にした自殺を防ぎたい」と教育行政への意欲を示した。また、教育長は「本を読む子は視野が広がり、いじめに強く、人を傷付けない」と読書指導の大切さを強調した。