出荷牛13頭のうち6頭を確認/暫定規制値以下
(2011年8月1日)
放射性セシウムに汚染された稲わらの問題で
高崎市内の農家が牛に与えていた稲わらが、放射性セシウムに汚染されていることが7月21日に確認された問題で、群馬県は、その農家から出荷された牛の流通について調査を行っている。
5月25日から6月29日の間に、この農家から13頭が東京都中央卸売市場食肉市場に出荷されていることが判明し、群馬県は、出荷先の東京都に対し、この13頭の流通状況等について調査を依頼した。
東京都から、7月27日に2頭、28日に3頭、30日に1頭、合計6頭の検査結果について報告があり、放射性ヨウ素は不検出、放射性セシウムは97~250ベクレル/kgで、肉の放射性セシウムの暫定規制値500ベクレル/kgを下回っていた。
群馬県では、現在までの検査結果の最大値250ベクレル/kgが検出された牛肉1kgを食べた場合の人体への影響は0・004ミリシーベルトを試算し、平常時に自然放射性物質を摂取した場合の年間実効線量(日本平均0・4ミリシーベルト程度)の約100分の1と示している。