外来植物の脅威と実態を学ぶ/商科大で公開講座
(2011年8月1日)
7月30日に地域連携公開講座が開催された
高崎商科大学で、30日に地域連携公開講座「外来生物-身近なよそ者たち」が開催された。この講座は、高崎商科大学と観音山丘陵の自然を守るネットワークの会が連携して開催したもので、4回連続講座の第1回目。「外来植物の脅威・群馬県の実態」をテーマに、群馬大学社会情報学部・石川真一教授が講演した。
石川教授は、「特定外来生物法」に規定される植物の県内状況を説明し、生態系へ及ぼす影響について警鐘した。土壌中の種子が長く生存することから、完全に防除することは難しいという。外来植物は、日当たりに良い荒れた土地を好むことから、石川教授は、日本の里山的な管理が重要だと指摘した。
高崎商科大学国際・地域交流センター長の山崎紫生教授は「学生、市民が共に地域と環境の問題を考えてほしい」と話している。
第2回9月24日(土)「カヤネズミのはなし」宮原義夫(県自然環境調査研究会、県水生生物研究会)。第3回10月29日(土)「身近な生物の環境変化と外来種・固有種」 池澤隆一(日本蝶類学会理事)。第4回11月26日(土)「群馬県のトンボ」 岡崎太郎(県自然環境調査研究会、日本蜻蛉学会会員)。各回とも時間は午後1時から午後2時45分。入場無料。
問い合わせは、「観音山丘陵の自然を守るネットワークの会」事務局城山クリニック・西野方、電話027・327・2759または、高崎商科大学国際・地域交流センター公開講座担当、電話027・347・3399。