公民館の利用者は年間94万人
(2011年6月27日)
平成22年度公民館利用状況
高崎市は、平成22年度の公民館利用状況についてこのほどまとめた。
高崎市内には、44の公民館があり、市民の生涯学習活動や地域活動の拠点となっている。平成22年度の延べ利用者数は、全公民館の合計94万6747人で、市民一人が年間平均約2・5回利用している。各公民館の主催事業では、概ね参加者の8割以上が女性となっており、女性の生涯学習意欲が高いことを示している。
公民館の年間利用者数は、前年度よりも4%減少し、減少傾向が続いている。これは、公民館の学習室が慢性的にフル稼働状態となっていることに加え、近年では、生涯学習のニーズの多様化によって、サークルが増加、細分化し、1団体当たりの人数が少なくなっていることが原因と考えられている。中央公民館から新しくて使いやすい公民館に活動を移したり、多目的室の利用が多くて活動日数を減らす例などもある。生涯学習活動が活発なことが、市全体としては、サークル活動の制約となっている。
一方、中山間部や高齢化の進んだ地域では、公民館に行って生涯学習活動に参加するのが、億劫になるお年寄りもいるそうで、解決に向け、中央公民館の更新を含めた中長期的な見通しが求められそうだ。