下水汚泥焼却灰4万ベクレル/阿久津水処理センター
(2011年5月31日)
2回目の測定で前回の倍の値。保管もあと2週間で満杯
高崎市下水道局は、阿久津水処理センターの下水汚泥の放射性物質について2回目の測定結果を示した。
2回目は5月23日に採取し、脱水汚泥の測定値が放射ヨウ素30ベクレル/kg、放射性セシウムが680ベクレル/kg(セシウム134が310ベクレル、セシウム137が370ベクレル、セシウム136が14ベクレル以下)。
焼却灰が放射性ヨウ素205ベクレル/kg、放射性セシウムが40000ベクレル(セシウム134が19000ベクレル、セシウム137が21000ベクレル、セシウム136が110ベクレル)となった。
脱水汚泥の測定値は、放射性セシウムが1回目の1・4倍、焼却灰の測定値は、1回目の測定値の2・7倍と高い値となった。
阿久津水処理センターでは、通常は、焼却灰をセメント原料としてセメント工場に搬出しているが、現時点で、国が基準を示していないため、焼却灰は同センター内のコンテナボックスに保管している。
保管用のコンテナは4台を手配しているが、既に2台が満杯となっており、残り2台も2週間で満杯になってしまうという。コンテナが満杯となった場合、同施設内の新幹線高架下に、2トン容量のビニールシート製廃棄物袋に入れて保管することを考えている。
作業時に受ける放射線量が心配なため、携帯用測定器を携行している。測定値は国が小学生の基準値として示した20ミリシーベルト/年を下回っているという。
高崎市議会建設水道常任委員会で、下水道局から本件について説明があり、委員会では、数値が上がっている原因を究明するため、早く3回目の測定を行うよう強く求められた。
測定検体のバラツキなども1回目の測定を上回った要因として考えられる。下水道局も、早く測定を行いたいが、県から2週間の1度の測定と指導されているために、現状では、県にならうことが答弁された。