文化財保護賞に王の儀式再現の会と榛名神社
(2011年4月20日)
平成22年度高崎市文化財保護賞授賞式
4月19日、平成22年度文化財保護賞の授賞式が市役所本庁舎内で行われた。受賞したのは王の儀式再現の会と榛名神社。
王の儀式再現の会はかみつけの里博物館と協力し、古墳時代の祭礼儀式を再現する劇を「かみつけの里古墳祭り」で毎年上演。今年で6年目となる。年間を通し演者の育成や衣装、道具、舞台装置の製作などをボランティアで行っている。
榛名神社は、国指定重要文化財の社殿や国指定天然記念物「矢立スギ」など、多くの県または市の指定文化財があり、それらの保存・管理に尽力したために、受賞の対象となった。
松浦市長は「4月1日に中核市へ移行し、更なる飛躍が本市に期待される。文化財保護行政にも力を入れる予定だ。文化財は幾度もの災害を乗り越え現存するもので、守り続け後世へ伝えるもの。皆さんになお一層の協力をお願いする」と祝辞を述べた。
これに対し、榛名神社宮司の佐藤真一さんは受賞者謝辞として「榛名神社は経年の劣化などの問題があるが、この賞を契機に頑張って一層保護に努めたいと思う」と話した。
同賞は、文化財保護に功績があったものを市文化財調査委員の選考に基づき、市教育委員会が市長に推薦。市長が決定するもの。昭和51年から設けられ、今年で36回目の授賞式となる。
歓談の中では、王の儀式から、勾玉を繋げた手作りのネックレスを松浦市長はじめ関係者にプレゼントする場面もみられ、和やかなひと時となった。