松浦市長 高崎の都市戦略「次の市長に託したい」
(2011年3月1日)
残り2カ月「さびしくないと言えばうそになるが…」
松浦市長は、1日の高崎市議会一般質問で、木暮孝夫議員の質問に答え、これまでの6期24年の市政について思いを述べた。
松浦市長は24年間について「長かったようにも、あっという間だったとも思える。健康で休むことなく、大過なく市長の職を全うできた」と語った。また「高崎映画祭、高崎音楽祭、スプリングフェスティバル、光のページェント、村上鬼城俳句大会が市民が中心となり、発展しながら続いていることは、大変うれしく思う。何と言っても忘れられないのは、紆余曲折を経ながらも成就することができた平成の大合併だ。大事業だった」と歩んだ年月を振り返った。
また松浦市長は「高崎市の大発展は、議会、執行部、市民が一体となって成しえたものであり、三本の矢のように力強い結束で実現した。これまでに掲げた、交流拠点都市・高崎、地球市民のまち・高崎、交流と創造・輝く高崎のビジョンはまちがっていなかったと自負している。高崎が飛躍するための道筋、基盤づくりは、私の持てる力の限り成し遂げた」と述べた。
任期をあと2カ月で終えることについて、松浦市長は「さびしくないと言えばうそになるが、高崎の更なる発展を心から願っている。24年間、市政を支えてくれた議員のみなさん、市民のみなさんに心から深く感謝を申し上げたい」と胸のうちを語った。
また、昨年12月に発表した都市集客戦略ビジョンと政令指定都市をめざす考え方について、松浦市長は「政令指定都市は、高崎市の将来の姿と考えている。都市集客戦略ビジョンは、政令指定都市をめざす高崎のグランドデザインであり、中核市への移行は一つのステップであると考えている。新しい市長にバトンを引き継ぐにあたって、次の世代にも確固たる戦略性を抱き、積極的で大胆に、スピード感を持った政策の実現を託していきたい」と思いを述べた。
高崎市は、この都市集客戦略ビジョンにもとづき、芸術コンサートホール、コンベンション施設の規模、機能、立地場所を検討する組織を設置し、基本構想をまとめていく考え。