【寄稿】事故から25年忌で御巣鷹山慰霊祭
(2010年10月18日)
群馬天台青年会が安全と平和を祈念
1985年8月12日、日本航空123便が御巣鷹山に墜落し、乗客乗員524名のうち520名が犠牲となりました。生存者は4名のみでした。今年で墜落した年より25年忌となります。群馬天台青年会の会員でもこの事故を知らない世代となってきました。そのため、この群馬で起きてしまった悲惨な事故の鎮魂のため、次代の世代の方々にも教訓として忘れない為、10月8日に慰霊祭を開催しました。
事故現場の昇魂之碑での慰霊法要、天台宗群馬教区多野部中正寺での520礼拝と写経、慰霊の園での慰霊祭を行い、菩提を弔い、平和と安全を祈念しました。
1. 昇魂之碑で事故犠牲者の慰霊法要
群馬天台青年会17名、天台宗群馬教区来賓3名、真言宗豊山派(群馬邑楽仏教青年会)1名の21名が参加しました。御巣鷹山の尾根より登山を行い、昇魂之碑で塔婆をあげて事故犠牲者の慰霊法要を行いました。
法要に必要な道具や塔婆を持ち、片道約30分の登山を行い、昇魂之碑の前で青柳興裕会長を導師に回向供養の法要を行い、登山者全員で線香をあげ菩提を弔いました。
2. 天台宗群馬教区多野部・中正寺で520礼拝
群馬天台青年会12名が参加しました。事故犠牲者520名の追善菩提(回向供養)のために、仏様の名前を唱えながら五体投地(両肘・頭・両膝を床に付け、そこから立ち上がり合掌を行う礼拝方法)を520回行い、また、事故犠牲者の名前を1人ひとり唱えて、菩提を弔いました。同時刻にお経の写経も行い、回向供養の功徳としました。
3. 御巣鷹山慰霊祭
群馬天台青年会35名、天台宗群馬教区来賓11名、真言宗豊山派(群馬邑楽仏教青年会)1名、日蓮宗群馬県青年会3名、慰霊の園管理者1名の51名が参加しました。
犠牲者の回向供養と今後、事故を繰り返さないために、交通安全祈願と慰霊・平和祈願法要を行いました。法要中に来賓10名により、お供え物の献供をしていただきました。
法要後には青柳興裕会長、天台宗群馬教区宗務所所長代理で副所長・三浦祐俊師のあいさつをいただきました。その後、参加者全員で献花、墜落事故で亡くなった坂本九さんの「上を向いて歩こう」の献奏を行いました。
法要の入退場や献花の際には群馬天台青年会の有志10名で雅楽を演奏し、厳かな式典となりました。雅楽については6年ほど前より、研鑽を積んできました。
(事務局長・谷晃仁)