高崎市文化賞に田中さん、吉永さん
(2010年10月18日)
洋画家の田中朝庸さん、文学者の吉永哲郎さんに決定
平成22年度高崎市文化賞受賞者に洋画家の田中朝庸(あさつね)さん、文学者の吉永哲郎さんが決まった。13日の高崎市議会総務常任委員会で報告された。
田中さんは昭和5年生まれ、80歳、下小塙町在住。高崎工業高校卒。戦後、教員として高崎市内小学校に41年間勤務。退職後は群馬大学で非常勤講師をつとめた。
高校在学中に創作活動を開始し、前橋の教育会館で開催された「群馬美術協会展」(後の県展)に出品した絵が知事賞を受賞した。故・井上房一郎氏に認められ、芸術に対する考え方などの薫陶を受けた。
平成12年から群馬県美術会副会長、22年から同会会長。平成18年から高崎市民美術展顧問。
吉永さんは、昭和11年生まれ、74歳、竜見町在住。國學院大學卒。高崎高校、高崎女子高校など高校教諭をつとめた。高崎経済大学、前橋国際大学非常勤講師を歴任し、平成18年に退官。
源氏物語を中心に、日本文学を研究し、「蘇芳(すおう)の会」を主宰。国語辞書の編集にたずさわり、地方史にも造詣が深く、「開花高崎扣帖」、「高崎散歩道」、「おはなし高崎人物伝」を執筆した。「万葉を哲学する」で平成9年上毛出版文化賞を受賞。平成18年に「六月の風・十七歳の文学誌・私の近代文学ノート」で群馬県文学賞受賞。平成14年から土屋文明記念館で古典入門講座。
ラジオ高崎でトーク番組「どこふく風」、高崎商工会議所会報の連載など、高崎を中心に多彩な文化活動を行っている。
授賞式は、11月10日に行われる。