高崎音楽祭華やかな幕開け
(2010年10月18日)
山中千尋ピアノトリオコンサート
10月15日、高崎市文化会館で高崎音楽祭の第1弾として、山中千尋ピアノトリオコンサートが行われた。会場はほぼ満席。熱気に包まれた一夜だった。
ベース・井上陽介、ドラム・江藤良人とのトリオで演奏したのは、最新アルバム[Foever Bigins」に収録されている楽曲が中心。収録は3時間ほどで一気に終えたというこのアルバム。息のあった仲間と迫力のある演奏とを披露してくれた。
山中の演奏は全身を使った躍動的なもの。即興で「ピンクパンサー」や「ゲゲゲの鬼太郎」などを織り交ぜた楽曲やトークに、彼女のユニークな個性が垣間見られ、ファンを魅了。演奏後のサイン会は長蛇の列ができた。
山中千尋は桐生市出身、ニューヨーク在住。桐朋学園大学ピアノ科卒業後ジャズに転向。96年から米国バークリー音楽学院に在学。在学中から世界各地で公演、各賞を受賞して注目を浴びている。
井上陽介は1964年、大阪生まれ。大阪学院大学作曲家卒業。数々のCDをリリースし、自己グループZ’Sなどで、アメリカやヨーロッパを舞台に活動を行っている。
江藤良人は73年三重県生まれ。10歳からドラムをはじめ、武蔵野音楽学院で土岐英史、井野信義各氏に師事。現在は自己グループのほか、大野雄二トリオやEROSなどに参加。共演者に大きな信頼感をもたらしている。