全国大会出場の学校・団体に練習場所など支援
(2010年10月15日)
浜川体育館で行われたマーチング講習
設置目的とのはざまでジレンマ、議員が指摘。
15日の教育常任委員会で、市営体育施設の使用許可基準について議論が行われた。
高橋美奈雄議員が「マーチングで市の体育館を使用するため、申請したときに、浜川体育館がスポーツ競技でないために、使用を許可しなかった。いっぽう別の体育館では許可が下りた。使用基準にばらつきがあるのは、市民は納得できない。運用基準を統一させてほしい」と要望を述べた。
浜川体育館は、これまでも高崎マーチングフェスティバル協会が使用しており、実際、今年のマーチングフェスティバルでも、雨天会場として、浜川体育館が予定されている。また、同協会はフィールド・ドリルで城南球場を使用しており、マーチングに携わっている市民が、体育施設をマーチングで使用できると考えるのも首肯できる。過去の経緯では、スポーツ競技ではないことなどで、同協会が、体育施設を使用するため、当初は交渉に長い期間を要してもいる。
体育施設は、多目的施設とは異なり、使用の基準を広げるすぎると、本来の設置目的を損なう恐れもあり、ルールに則った運営が求められている。
こうしたことを踏まえ、高橋議員は、全国大会に出場する学校・団体に練習会場を提供し、力を発揮してもらえるよう、市民も行政も応援することが大切だと強調した。
高崎市教育委員会は「ばらつきがないように統一してゆきたい」と答弁。高橋議員から施行の具体的時期について問われ、平成23年度を示した。
高橋議員は、「もう少し早い時期にできないか」と求めた。市教委は「使用許可はでなかったが、練習については問題がなかったと学校長から聞いている」と応えたが、「これは、保護者の立場から見ての不都合だ。見方を変えて欲しい」と高橋議員は反論した。
マーチング活動は、クラブ活動の1つとして考えられるが、実際は、任意の自主的活動に近い面もあり、保護者が送迎を行ったり、練習場所の確保を行ったりしている。高橋議員は「教育委員会の立場は分かるがもっと弾力性のある対応を」と主張した。
議論の結果、「保護者、学校、教育委員会が連携して、全国大会に出場する部活動などの団体には、会場提供をはじめとする支援をしていく」と、子ども達の教育活動支援の方向となった。