県西部保健福祉事務所の体制改編も/高崎市の中核市移行で
(2010年10月8日)
平成23年4月の高崎市中核市移行に伴い、西部保健福祉事務所(高松町)の保健所業務が高崎市に移管されることで、県は、同福祉事務所の組織、機能の検討を始めている。群馬県議会定例会で、県が考えを示した。
西部保健福祉事務所には、福祉事務所、保健所の二つの機能があり、西毛の基幹事務所として多野郡、甘楽郡の生活保護業務なども所管している。
西部保健福祉事務所の保健所業務では、高崎市と安中市の医療給付事務、感染症、食中毒への対応といった保健衛生分野を所管すし、結核や梅毒の検査などは西毛地域を広域的に所管している。
西部県民局管内では、富岡市に富岡保健福祉事務所、藤岡市に藤岡保健福祉事務所が設置され、安中市は、西部保健福祉事務所安中支所となっている。安中支所では、保健所機能のうち、医療給付、食品衛生、薬事、狂犬病予防などを行っている。
23年4月の高崎市中核市移行に伴い、高崎市域については、福祉事務所の一部機能、保健所機能は高崎市が実施することになる。
西部保健福祉事務所は、残る福祉事務所機能、安中市にかかる保健所機能、広域的業務について県が引き続き担当する。これに伴う組織改編は、県の健康福祉部内で検討している。保健所機能は、安中市だけとなることから、県は安中市と意見交換しており、安中市長、安中市議会からは、安中支所の機能強化を求める陳情を受けている。地域要望や、県は市民の利便性を考慮し、住民サービスの低下を招くことのないように検討したいと考えを示している。