沖町交差点の渋滞解消を/西毛広域幹線道路
(2010年10月7日)
群馬県は、沖町交差点の渋滞対策として事業を進めている西毛広域幹線道路・高崎西工区について、群馬県議会で方針を示した。
西毛広域幹線道路は、前橋、高崎、安中、富岡を直結する西毛の主軸幹線と位置づけられ、西毛地域から早期整備を求められている。高崎西工区は、箕郷町から榛名町までの4・7キロで、県道高崎東吾妻線から国道406号までをバイパスし、沖町交差点の渋滞解消をはかることができる。
高崎西工区の総事業費は94億円で、県は、財政状況と早期完成のために、最新の交通量をふまえ、車線数を当初計画の4車線から2車線に変更することにしている。これにより、全体の6割の区間のコストが縮減される。
県は、平成21年度に事業着手し、今年度は、地元説明会、測量を行っている。今年度末までに設計を完了させ、来年度から用地買収に入る。群馬県高崎土木事務所は、道づくり会議を開き、地元意見をもとに事業を行うことにしている。
県では「早期完成に努力したい。遅くとも10年以内に完成させたいのが県の目標」と現状での目途を示している。
また、西毛広域幹線道路の棟高町・県道高崎渋川線から箕郷町上芝・県道高崎東吾妻線までは未着手となっており、上越新幹線、河川、大規模工場を連続して通過する難工事区間で、事業化の検討を始める。県では、当面は高崎西工区など現在着手している工区を優先する考え。
平田英勝議員は「前橋安中線の沖町交差点は渋滞し、通過するのにひどいときは30、40分かかるので、これが解消されれば、利便性が向上する」と完成に期待した。