7月に新斎場に着工。平成28年4月運用開始めざす
(2014年3月19日)
故人とのお別れの場として配慮した施設に
高崎市は、老朽化した斎場を建て替え計画を進めており、平成26年7月から本体工事に着手することを公表した。 新斎場は、現在の斎場に隣接した高台に建設する計画で、今年1月に実施設計が示されている。 新斎場は、鉄筋コンクリート造1階建て(一部2階)。延床面積は7400㎡。建物高さは11・3m(火葬棟機械室部分)。観音山に立地する斎場として環境に配慮した施設とされている。
式場は、約200人の大式場、約100人の小式場、約10人の告別小式場。親族控室、司会者控え室を式場の近くに配置した。通夜室が大・小式場それぞれに配置され、簡易の宿泊、入浴が可。
火葬炉は12基で、高度な排ガス対策と炉の内部が直接見えない台車式火葬炉を採用。燃料は都市ガスを用いる。告別・収骨室は、火葬炉2基ごとに1室を設置し6室。最後のお別れを各葬家が個別にできるように配慮した。霊安室は4遺体を受け入れ、簡易な拝顔が可。 待合室は12室で、プライバシーを保ち、それぞれ給湯室を配置し飲食等をしながら待ち時間を過ごすことが可。キッズルーム、赤ちゃんルーム、ラウンジなども設置。
車寄せは、大きなガラス製のひさしを設け、雨天時等でも明るく棺を濡らさず受入ができる。駐車場は、おもいやり駐車場6台、第1駐車場約170台、第2駐車場約200台。
太陽光発電設備(45kW)、LED照明、災害時にも火葬を継続するための対策として、大型の非常用発電機、火葬燃料のバックアップとしてLPGを貯蔵。
現在の斎場は、建設後30年以上が経過し、設備、施設内の段差、遺族・会葬者の動線などの課題、合併に伴う火葬件数の増加、将来的な火葬需要により、新斎場の建設が必要となっていた。