新体育館実施設計概要を発表
(2014年3月17日)
26年度に工事着工、27年度完成めざす
高崎市は3月14日の高崎市議会都市集客施設調査特別委員会で、下和田町で建設を計画している新体育館の実施設計概要を発表した。
高崎市の発表によれば、新体育館は地下1階、地上3階。建築面積は体育館本体が1万3145㎡。最高高さは25・5m。
1階にメインアリーナ、サブアリーナ。2階に観覧席、地階に地下駐車場200台、柔、剣道場、ウェイトリフティング場が配置されている。3階はメンテナンス関係など。
メインアリーナは、天井高17・5m~19m。有効スペースは42m×85m。バスケットボール4面、バレーボール4面、バドミントン16面、卓球25面、体操、新体操などが可。観覧席は固定席3021席、移動式1022席、仮設スタンド1972席(運営者手配)で合計6015席。
サブアリーナは、有効スペース26・8m×38・5m。天井高15m。バスケットボール1面、ミニバスケット2面、バレーボール1面、バドミントン4面、卓球6面など。移動式観覧席100席。
1階はほかに、分割可能な会議室2室、多目的室、器具庫7室、本部室、放送室、更衣室4室とシャワー室、授乳室、事務室など。会議室では軽スポーツ可。
2階は観覧席、ホワイエやグッズ販売場所となるシビックプロムナード、スポーツラウンジ、通路兼ランニングコース(一周約280m)を不使用時に一般開放。
3階はメンテナンス通路、機械室など。
地階は、柔剣道場で、柔道2面、剣道2面を同時利用できる。稼働間仕切りで多目的に使用できる。ウェイトリフティング場は、公式競技に使用できるプラットフォーム1セット、トレーニングプラットフォーム、観覧席を配置。
新体育館へは、自動車は県道新田町・新後閑線を上信線踏切側から体育館進入用左折専用レーンで進入する。市の計画では、新後閑町方向から右折進入は不可。
メインアプローチは南側からで、アプローチ広場にロータリーや大型バス停留スペースを配置。芝生のポケットガーデンは一般にも開放する。敷地の周縁には遊歩道があり、散策、ウォーキングが可。
高崎駅からの歩行者は、北側の連絡ブリッジから体育館2階観覧席に接続する。下和田地区と高崎駅をつなぐ通路として日常的に使用できる予定。
照明はLEDで国際大会に対応した照度(1500ルクス)。出力50KWの太陽光発電、給湯・熱源として太陽光を使う集熱装置、最低10時間稼働できる自家発電機、館内・敷地内に防犯カメラを設置。
館内空調は、観覧席は人のいる空間のみを空調する居住域空調。卓球など気流をきらう競技に配慮した置換空調。春や秋は自然換気を行う。アリーナ上部にたまった熱は暖房用熱源として利用する。地階には集中豪雨対策の雨水貯留槽を設け、雨水を消毒しトイレ洗浄水として使用。
平成27年度中の完成をめざす。26年度予算は56億2千万円で、建設工事費のほか、オープニングイベントの準備経費も盛り込まれている。