敬老祝金の改定をはかる
(2014年3月日)
支給対象を米寿と100歳以上に
高崎市は、市内の長寿者を対象とした敬老祝金について、26年度から支給対象と支給金額を改定する案を高崎市議会3月定例会にはかった。
現行の敬老祝金は、満80歳に達する人6000円、満85歳に達する人1万円、満90歳に達する人1万5千円、満95歳に達する人3万円、満100歳以上の人8万円となっている。
改定案は、満88歳に達する人2万5千円、満100歳に達する人7万円、満101歳以上の人5万円。
平成24年度決算の敬老祝金総額は8400万円で、高齢者の増加とともに支給総額が増加し、26年度を試算すると9千万円超となる。敬老祝金については、高齢者福祉を全般的に向上させる施策に配分するなど対費用効果の観点や、支給額総額が毎年増加する負担感から、支給年齢や金額を見直し、圧縮を行う自治体が多くなっている。
今回の制度改定により、26年度予算では5600万円を計上しており、3千万円の削減が見込まれる。
敬老祝金については、これまで市議会の中で抜本的な見直しを求める意見も出たことがあるが、昨年の9月議会で富岡市長は「お祝金を持って回って見ると、実際は、本人はお金に関心はないようだったが、私はお渡しすることに充実感があった。長く高崎市で生き、今の社会を作ってくださった高崎の先輩方に報いるのは大切であり、祝金を今すぐやめようとは思わない。しかし個人に現金を渡すのは非常に遅れた施策であり検討課題だ」と心情を述べていた。