小正月を祝う伝統行事「道祖神祭り」
(2014年1月14日)
石原町で町内の山車が巡行
小正月を祝う高崎の伝統祭り「道祖神祭り」が11日、12日に石原町の町内で行われた。
高崎の祭りのルーツとなる「道祖神祭り」は、長い歴史を持つ。道祖神祭りは小正月の13日から14日に行われ道祖神屋台を引き回し、15日に正月飾りを集めてどんど焼きが行われていた。戦争のため昭和14年以降は行われなくなったとされている。
石原町では、高崎本来の山車まつりとも言える道祖神祭りが継続されており、区長の飯野茂さん(82歳)によれば「子どもの頃から長く行われてきた」という。昔は日程が固定されていたが、成人式がハッピーマンデーになったことから、この連休に行うようになったそうだ。
道祖神祭りでは、石原町下一、下二、下三、下四の4町内の山車が巡行し、小祝(おぼり)神社の境内などに4台が集まって共演する。夜になり寒さが増す中、子ども達が山車に上がって太鼓を叩き、周りで地域の人たちがハッピ姿で笛を吹く様子が照明に照らされた。町内ごとにお囃子に特徴があるそうだ。山車が集まる町内公民館では、炊き出しでけんちん汁などもふるまわれ、町内会の枠を越えた住民交流の場になっている。飯野さんは「地域の親睦の機会になっており、伝統を守っていきたい」と話している。