殺処分ゼロをめざし動物愛護センター拡充
(2013年12月6日)
マスコットキャラクターも計画
高崎市は、乗附町の動物愛護センターに収容された犬や猫の「殺処分ゼロ」をめざし、同センターの機能拡充を行う。
動物愛護センターは、平成23年4月に高崎市が中核市に移行したことに伴って、群馬県から保健所機能が権限委譲されたことに伴って設置された。
センターでは、終生飼養を呼びかけ、正当な理由がない場合は粘り強く説得して安易な引取に応じないとともに、収容した犬や猫についてNPOなどのボランティアの協力を得て、新たな飼い主に1頭でも多く譲渡し、人間の都合で命を絶たれる犬や猫を減らすことで、殺処分率を下げる取り組みを行ってきた。
県が所管していた平成22年度の殺処分率は94・7%だったが、高崎市に移管された平成23年度は、190頭を新たな飼い主に譲渡し、殺処分率を35・4%まで引き下げた。24年度は208頭を譲渡し29・5%まで引き下げることができた。
希望する市民に新しい飼い主になってもらう「譲渡会」が大きな役割を果たしているが、「譲渡会」に使うロビーが狭く、来場者が多い日は大変、混雑するため、センターの改修を行うことになった。
隣接する清掃管理事務所の一室に動物愛護センターの事務機能を移転し、現在の事務スペースを譲渡会に使えるようにする。また譲渡希望者とボランティアが面談する場としても利用し、譲渡した犬や猫が幸せな生涯を送れるか確認を行う。
同センターは、清掃管理事務所敷地の奥にあり、所在がわかりにくいという市民の声が多いことから、犬と猫のマスコットキャラクターを地域の小中学校(片岡・乗附・鼻高小、片岡中)の児童生徒から募集し、壁面に掲出する。選考により最優秀作品として犬猫各1点をデザイン化するほか、優秀作品の犬猫各3点を表彰する。