虐待に至る前の対応が重要
(2013年12月6日)
子育ての不安や負担感を軽減する施策を充実
高崎市は、本市における児童虐待の現状と対策について、高崎市議会一般質問で三島久美子議員の質問に答えた。
高崎市は、子育て施策の充実により子育てに対する不安感や負担感を軽減するなど、児童虐待に至る前の対応が重要であるとともに、児童虐待の早期発見に努めていきたい考えを示した。
高崎市によれば、平成24年度に通告され受理となった児童虐待の件数は、高崎市に寄せられたものが85件、群馬県の西部保健事務所に寄せられ高崎市以外も含むものが236件で、これまでで最も多い件数となった。また、群馬県全体では658件となり、5年連続で増加し、これまでで最も多い件数となっているという。
高崎市と西部保健事務所を合わせた児童虐待の状況では、身体的な虐待が最も多い131件となっているが、児童に対する暴言などの心理的虐待や食事を与えないなどのネグレクト(育児放棄)の割合が増加している。
母親による虐待が全体の約6割となっていることから、高崎市では、母子保健事業の担当者が、子育てに対する母親の不安感や負担感を共有し良き相談相手となるともに、関係機関と連携し、虐待に至る前に対応していくことが重要された。