観光誘致に高崎の総力を
(2013年11月29日)
「高崎新観光戦略会議」が発足
世界遺産登録を目指す富岡製糸場と絹遺産群や2020年の東京オリンピック開催を観光客の増加につなげていこうと、高崎市や関係団体による「高崎新観光戦略会議」が発足し、25日に高崎市役所で初会合が開かれた。
富岡市長は「成田空港から高崎まで、外国人が一人で来るのはおそらく難しい。高崎市内には韓国語や中国語の道路標示が無いなど、外国人観光客を迎える基盤をこれから考えなくてはいけない」と述べ、官民が連携した取り組みに期待した。
高崎商工会議所の原会頭は「新しい体育館や都市集客施設の計画が進み、新しい時代を高崎が迎える。国内外から高崎に人を呼び込む戦略が重要であり、この会議の発足はとてもタイムリーなものだ」と意欲を示した。
会議では「高崎駅から目的地までの2次交通の整備が重要」、「富岡製糸場と高崎を結ぶ観光の魅力が必要」、「外国人が訪れても英語で高崎の案内や説明ができる人はそれほど多くはない」などの、課題も指摘された。
また、高速乗合バスや貸し切りバスの運行制度が変更され、1日に運転できる距離が制限されたことで「今まで通過していたバスが高崎を使わざるを得ない状況にもなっている」と、旅行会社へのアプローチが重要になっていることも上げられた。「総力を上げて高崎をアピールする時ではないか」と力を込めた発言もあった。