「イオンモール」を高崎駅西口に計画
(2013年10月8日)
高崎駅の立地に着目し北関東最大級のSCに
高崎駅西口で計画されている大型ショッピングセンター「イオンモール」について関係者に取材した。
●北関東最大規模、年間1千万人の来店
予定地は高崎ビブレ、グランドホテル長谷川、市所有の日本通運跡地など7400㎡。9階~10階建て、延べ床面積約4万5000平方メートル、テナント数は約200店で、年間1000万人の来店を見込む。イオンモールとして北関東最大級の規模で都市型商業施設として計画され、2016年開業をめざしているという。地元雇用は約1000人、テナントの一部は地元商業者を導入する計画。
●ペデデッキでエリア一帯を接続。イベントスペース設置
イオンモール予定地で計画されていた優良建築物等整備事業を踏襲し、高崎駅西口、イオンモール、高崎高島屋、駐車場の「ウエストパーク1000」までペデストリアンデッキで結ぶ構想が描かれている。
メインエントランス付近にイベントスペースを設置し、音楽活動や社会貢献活動を支援する。
●駐車場は近隣に。周辺とネットワークし回遊性創出
イオンモールは、中心商店街、高島屋、モントレー、駅なかのE‘SITE、東口のヤマダ電機LABI1まで含んだ一体的な商業集積をめざす。まちなかなど近隣駐車場の活用することで回遊性を生み、群馬の車依存体質により欠落していたエリア一帯の集積感の創出を狙う。
●反応力のある顧客をターゲット。「高崎らしさ」で存在感。
高崎では、東京都心部と遜色のない感覚を持つ顧客が多い一方、欲しい物がないという不満感が潜在することから、ファッション、デザインこだわり個性を生かした購買層をターゲットに、東京と変わらないトレンドと「高崎しかない」魅力を提供し、存在価値を示す。高崎駅利用者の待ち時間にあわせた利用もはかる。20代から40代を狙い、イベントなども含めて高崎駅前の活性化をはかり都市集客装置として機能させる考え。
●1階に食物販売、上階にレストラン・フードコート
構想では、1階に食物販売、2階から7階にファッションなど、上階にレストランやフードコートを計画している。屋上ガーデンも計画。現在のビブレに無かった飲食を充実させる。地元飲食店の導入も考えているという。
●高崎の建築を踏まえた個性的なビルに
アントニン・レーモンドが設計した群馬音楽センターの意義や、ブルーノ・タウトが住んでいたことなど、高崎の建築文化を踏まえ、地域性を生かしたビルにしていく考えだという。