25年度から第3次男女共同参画計画を推進
(2013年4月22日)
固定的な意識、社会慣習の解消などめざす
高崎市は、平成25年度から、第3次男女共同参画計画をスタートさせた。
第3次計画の計画期間は、25年度から29年度までの5年間で、高崎市男女共同参画審議会の答申やアンケート調査などの結果を踏まえた。計画は、男女平等の意識づくり、男女共同参画による社会づくりなどを基本目標に掲げている。
24年度までの第2次計画の評価では、目標の11指標のうち、「職場の中で男女の地位は平等になっている」など6指標について、「成果がほとんど認められない」とする最低評価のDランクで、市は、計画実施の効果は部分的にしか現れていないと考えている。
3次計画の重点課題として、固定的な性別役割分担意識や社会慣習などの解消、社会の責任ある立場への女性の参画の推進、更なる啓発活動の展開と人材等の掘り起こし、配偶者等からの暴力による人権侵害の防止と被害者支援に取り組む。
「夫は仕事、妻は家庭を守るべきである」というような固定的な意識は、平成18年と23年に実施したアンケートの比較で、56%から40%に減少するなど、変化しているものの、実際の生活では家事労働は高い比率で女性が担っており、依然として社会や家庭の様々な場面で男性が優遇されていると意識されている。
また、夫婦、恋人などのパートナーから身体的な暴力、精神的な暴力、性的な暴力、経済的な暴力を受けた被害経験は、女性が25%、男性が約10%、加害経験は女性8%、男性13%程度あり、市では、暴力(DV)や離婚の相談にとどまらず、就労や社会参加の悩み、家庭や子育てに関する悩み相談、支援対策を実施する。また、配偶者暴力相談支援センターの設置、配偶者等からの暴力対策基本計画策定をめざす。
男女共同参画センターは、市民団体と行政機関との連携による拠点施設として機能の充実をはかる。