快適に見学しやすく整備/箕輪城跡
(2013年3月日)
バイオトイレや杉林の伐採・間伐を実施
高崎市教育委員会が行っていた24年度箕輪城跡保存整備事業が終わり、城跡を見学する環境が整えられた。
24年度事業として実施されたのは、バイオトイレの設置と密植状態だった杉林の伐採整理。
これまで汲み取り式だった二の丸のトイレを廃止し、バイオトイレを導入した。バイオトイレは微生物が汚物を分解するために臭いがなく衛生的で、処理槽を地上に設置できるため、掘削を行わずに地下遺構を保存できる。
戦後に植林された杉林を、23年度に2・3ha、24年度に1・8ha伐採整理し、箕輪城の特徴である雄大な堀跡の様子が明らかになった。市は、城跡の植生について、杉の劣勢木を除去して広葉樹を残し、自然な広葉樹林に転換していきたいと考えている。
また、園路にウッドチップを敷いて歩きやすくなったほか、柱の腐食が進んでいた二の丸のあずまやが改修された。