交通死亡事故多発!高崎市が非常事態宣言
(2012年11月1日)
死亡者13人で深刻な事態に
高崎市内で発生した交通事故死亡者が、10月末現在で、昨年の8人を上回る13人となっていることから、高崎市は1日、「交通死亡事故多発非常事態宣言」を発令し、もてなし広場で発令式を実施した。
高崎市では、今年3月にも死亡事故が多発したことから声明を発表し、対策を講じたが、その後も重大事故が発生している。
交通事故の特徴としては、事故死者の多くが高齢者であり、歩行中の事故が多く、夕方から未明にかけて発生している。
発令式で富岡市長は「交通事故防止は、住民一人ひとりの細心の注意が必要であり、広く啓蒙する以外に方法はない。私も先頭になってがんばりたい」とあいさつした。
高崎警察署は「高崎市が非常事態宣言を発令したことを重く受け止め、死亡者ゼロにする意気込みを持ち、市民の安心安全を守っていきたい」と決意を述べた。
高崎交通安全協会の広瀬理事長は「数年来、最も厳しい状況で、交通事故が身近に発生していることを市民に知ってもらうことが必要」と話した。
式後、白バイやパトカーが市内の啓蒙活動に出発。もてなし広場周辺で、交通関係団体60人がのぼり旗を掲げて、ドライバーに交通安全を訴えた。
【今年発生した市内の死亡事故】
1月15日午前2時30分ころ 下室田町(主要地方道あら町下室田線)
道路を横断中の歩行者に普通乗用車が衝突し、歩行者が死亡(58歳・男性)
2月25日午前9時ころ 緑町(国道17号)
信号交差点で直進の普通乗用車と右折の軽乗用車が衝突し、軽乗用車の同乗者が死亡(88歳・女性)
3月1日午後6時20分ころ 中泉町(市道)
道路を横断中の歩行者に軽乗用車が衝突し、歩行者が死亡(73歳・女性)
3月3日午前11時15分ころ 下小鳥町(市道環状線)
青色信号に従い横断歩道を横断中の歩行者に右折のトラックが衝突し、歩行者が死亡(75歳・女性)
3月4日午後7時ころ 上大類町(主要地方道高崎駒形線)
道路を横断中の歩行者に普通乗用車が衝突し、歩行者が死亡(63歳・女性)
5月26日午前10時30分ころ 八幡町(市道)
道路脇に立っていた歩行者に普通乗用車が衝突し、歩行者が死亡(75歳・男性)
6月1日午前7時10分ころ 鼻高町(市道)
青色信号に従い横断歩道を横断中の歩行者に右折の普通乗用車が衝突し、歩行者が死亡(73歳・男性)
7月16日午後5時45分ころ 剣崎町(国道406号)
道路を横断中の歩行者に軽乗用車が衝突し、歩行者が死亡(83歳・女性)
7月31日午前7時ころ 芝塚町(主要地方道高崎駒形線)
前の車に続いて停止中のバイクに普通乗用車が追突し、バイクの運転者が死亡(48歳・男性)
9月7日午前4時10分ころ 下室田町(主要地方道あら町下室田線)
道路を横断中の歩行者に軽乗用車が衝突し、歩行者が死亡(89歳・男性)
9月13日午前0時20分ころ 下豊岡町(国道406号)
リヤカーを引いていた歩行者に普通乗用車が追突し、歩行者が死亡(84歳・男性)
9月24日午後9時20分ころ 若松町(国道17号)
道路を横断中の自転車に普通乗用車が衝突し、自転車乗車者が死亡(54歳・男性)
10月6日午前9時25分ころ 飯塚町(主要地方道高崎渋川線)
道路を横断中の自転車に右折の軽四貨物車が衝突し、自転車乗車者が死亡(77歳・女性)