臨場感いっぱい!活弁の魅力を堪能
(2012年10月15日)
上映前に活弁を解説する弁士の松田さんと楽団「カラード・モノトーン」
臨場感いっぱい!活弁の魅力を堪能
笑いと感動が詰まった映画の原点
高崎音楽祭と高崎映画祭が連携した特別企画「生演奏で楽しむ映画の醍醐味・かつべん」が13日に高崎市文化会館で行われた。
活弁は、無声映画時代に弁士による語りと音楽演奏を加えて映画を楽しむ手法で、明治から昭和にかけ日本独自の文化として発展したが、映画技術の発達とともに姿を消した。この日は無声映画の傑作を楽しむ貴重な機会となった。
弁士に坂本頼光さん、松田喜久子さん、楽団に5人編成の「カラード・モノトーン」を迎え、1920年代から30年代の無声白黒映画から、チャップリンの喜劇、悲恋物語の「椿姫」、人情時代劇の「番場の忠太郎・瞼の母」など、午前午後あわせて5作品を選んで上演した。
弁士の語りと生演奏が映像に豊かな味わいを与え、観客と一体になった映画の臨場感や映画本来の芸術性を堪能させる映画会となった。現代作品以上に臨場感にあふれ、客席は驚きと感動に包まれた。