小口資金利用者3~4倍増に/信用保証料補助で4月から
(2012年6月21日)
「資金繰り助かった」と中小事業者の声
高崎市が中小企業支援策として今年度に創設した「小口資金融資信用保証料の全額補助制度」が開始から2カ月で大きな成果を上げている。高崎市は、21日の高崎市議会市民経済常任委員会で、支援策の状況について報告した。
小口資金融資の利用は、信用保証料の全額補助により、4月、5月を合わせ392件、金額では27億2549万円が利用され、前年度の同じ時期に比べ、件数で3・4倍、金額で4・2倍に伸びている。
同じく24年度に創設した「創業者融資保証料全額補助」と「利子補給金制度」は、申請が10件、企業がリース契約により機械設備を導入する費用の一部を助成する「中小企業機械設備導入支援制度」は、問い合わせが80件、申請予定が60件と好評だ。
事業所税に対する助成では、黒字企業に対する助成率を3分の1から4分の3に引き上げ、5月末現在で69件、12億7823万円を助成した。
活性化の表れとして、高崎市内の新規法人届出数は1月から5月で206件、前年同時期に比べ15%増、食品営業許可数は4月・5月で128件、前年同時期に比べ30・6%増となっている。
施策の成果として、高崎市では「たくさんの方に利用してもらうことが本市の産業活性化につながる。市内企業の投資意欲が高め、資金繰りが助かったという声も届いている」と考えを示している。