都市集客施設基本計画案を県と調整
(2012年5月14日)
パブリックコメント実施期間が変更に
高崎市は、4月に発表した「都市集客施設基本計画案」について、群馬県と調整を行っているため、5月17日から予定していたパブリックコメントの実施期間変更を14日に発表した。変更後の実施時期は示されていない。
高崎市が高崎駅東口に建設を予定している都市集客施設では、コンベンション機能が目的の柱の一つとして、基本計画案に盛り込まれているが、群馬県の「高崎競馬場跡地利活用有識者委員会」が昨年まとめた意見案の中に、コンベンションや文化ホールがサッカースタジアムなどとともに跡地利用の候補に示されている。群馬県と高崎市との間で、施設に盛り込む機能について重複を避けるための調整が行われている可能性もあるが、市が策定した計画案について、発表後にこうした調整が行われることは異例。
高崎競馬場跡地は、利用方針の早期決定が求められているが、候補が示されている段階で現在、場外馬券場として暫定利用されている。大きな課題として、高崎競馬場跡地は、公有地と複数の地権者が所有する民地が複雑に混在し、再開発に至るまでには、土地所有権の整理だけでも相当の時間を要するものと見られている。高崎市が考えている都市集客施設の機能や建設スケジュールと、群馬県の意向がどのように決着するのか、調整内容が注目される。