烏川にサケの稚魚を放流
(2012年3月3日)
高崎JCの第25回「サケの稚魚放流・河川清掃」
3日に烏川和田橋下で、約700人が参加し、サケの稚魚放流が行われた。この放流事業は、高崎青年会議所が主唱し、今年で25回目。昨年12月に、サケの卵6万粒を学校、市民に配布し、子どもたちが3カ月間育てた稚魚を放流してもらった。東日本大震災の影響で、前回までと同じ産地からサケの卵を入手することが困難となり、今年度は、卵の確保に苦労したそうだ。
式典で小澤由宏理事長は「今年は例年通りに卵の配布ができるかギリギリまでわからなかったが、メンバーが熱い思いで走り回り、6万粒を配布できた。戻って来てねと託して稚魚を放流してほしい。小さな命や環境のことを考えることで、安心して暮らせる地域ができると思う」と事業の趣旨を述べた。
富岡市長は「去年は1万匹が帰って来たと聞いている。子どもたちがすばらしいドラマを作っていると思う」、飯野教育長は「みなさんの愛情で小さな稚魚を育てた。この命を育む体験は、人を大事にし、自然を大事にする青少年に育ててくれる」とあいさつした。国土交通省高崎河川国道事務所の阿部所長は「烏川には多くのサケが遡上してきたが、都市化の影響で昭和40年代にはほとんど見られなくなった。利根川本流にはサケの遡上が増えてきており、子どもたちが育てたサケが一匹でも多く帰ってきてほしいと願っている」と25年間の成果に期待を込めた。
子どもたちは「帰って来てね」と呼びかけながら放流し、稚魚の姿が川の中に見えなくなるまで見守っていた。参加した親子は「飼っている時に何匹か死んでしまったので、とても心配でした。放流できて安心しました」、「とても大きく育ちました」と笑顔で話していました。
参加者による烏川の清掃活動も行われ、先着でボート体験も楽しんでもらった。
3月3日(土)に第25回サケの稚魚放流事業及び河川清掃が行われます。
1. 事業名 3月第一例会 第25回サケの稚魚放流事業及び河川清掃
2. テーマ 自然の命から人としての道徳的な意識や価値観を学ぶ
3. 会場 烏川和田橋河川敷
4. 日時 3月3日(土)
5. スケジュール
9:20 | 受付開始 |
9:40 | 式典開始 |
10:00 | 式典終了・放流場所への移動 |
10:10 | 放流開始 ※放流終了後河川清掃・ボート体験(人数限定)開始 |
11:00 | 受付終了 |
11:30 | 終了 |
6. 内容
本事業でお世話になった方々をお呼びし記念式典を行い、放流が始まります。昨年12月5日に高崎市内の小中学校・幼稚園・保育園に60,000粒の卵を配布致しました。3ヶ月間、子どもたちが手塩にかけて育てて頂いた稚魚を自然にかえして(放流)して頂きます。
放流後は、自らがサケの稚魚を放流した自然環境(河川環境)を守る為に、烏側河川敷の清掃を行って頂きます。
又、自然の中での体験活動と致しまして、ボート体験(人数限定)を致します。普段は見る事のない水面から川を見て頂きます。