リサイクルで生まれた農畜産物ブランド「すまいるーぷ」
(2012年2月8日)
ブランド名発表と試食会/高崎リサイクルループ協議会
「高崎食品リサイクルループ協議会(会長=大宮登・高経大副学長)」は、リサイクル飼料で育てた農畜産物を「すまいるーぷ」ブランドとして流通させていくため、7日に高崎ビューホテルで、ロゴマーク・ブランド名の発表・表彰式を兼ね、農畜産物の試食会を開いた。
同協議会は産学連携による地域プロジェクトで、スーパーや百貨店から調理前などに発生する野菜くずを回収し、専用プラントで家畜飼料に加工、その飼料による養豚により、食品リサイクルの輪(ループ)を構築している。このリサイクルの輪によって生産された農畜産物を、協議会会員のスーパーで昨年秋から試験的に販売していた。
協議会の取り組みによって生産された農畜産物の商品化と浸透をはかるため、協議会ではロゴマークとブランド名称を昨年11月に一般公募し、203点の応募作品から、グラフィックデザイナーの山口えりさん(横浜市)の「すまいるーぷ」が選ばれた。
山口さんは、5つの輪で、食べる人、料理する人、運搬する人、飼料を作る人、農畜産物を育てる人を表現し、みんなが笑顔になるプロジェクトとして「すまいるーぷ」とネーミングした。
ロゴマークが発表されると、山口さんは「プロジェクトの思いと私の考えがぴったりマッチしてうれしい」と喜びを語った。
ロゴマークは、プラントの運搬車輌の大きく表示したり、スーパーの商品ディスプレイなどに応用し、食品リサイクル事業のPRに活用していく。
試食会では、高崎ビューホテルの武井勝彦料理長が腕を奮い、「すまいるーぷ」ブランドの豚肉を、和・洋・中華の多彩な料理に仕上げた。参加者は料理を味わいながら、商品化へのアイデアを語り合った。
試食会では高崎市の飯野教育長が来賓としてあいさつし「高崎市の食育に生かしていきたい」と考えを述べた。高崎市と同協議会は、学校給食から発生する食品廃棄物の飼料化を検討している。