男性が思うほどには・・/男女共同参画アンケート
(2012年2月6日)
市民アンケートの集計結果を公表
高崎市は、男女共同参画に対する市民意識を把握するため、昨年7月に市民アンケート調査を実施し、このほど集計がまとまった。
調査は、無作為抽出した20歳以上の市民6000人を対象に行われ、2416人から回答を得た。回答者は男性42・1%、女性56・5%。
調査結果では、生活や社会においての男女平等では、男性が「平等になっている」と思うほどには、女性は思っておらず、男性の方が優遇されていると認識していることが浮き彫りになった。
「夫は仕事、妻は家庭」という性役割分担の意識では、前回の平成18年調査に比べ、「反対」が増えている。「夫は仕事、妻は家庭」、「結婚しても必ずしも子どもを持つ必要はない」は、性別や職業、年齢によって賛否が分かれる傾向が見られた。
家庭における役割分担では、「主たる収入」は夫が担い、「自治会等の地域活動」も夫の分担が比較的多いが、食事、介護、子育て、学校行事は圧倒的に妻が担っている。
女性の仕事については「子どもが小さい間は仕事をやめて、大きくなったら再び仕事をする方がよい」が男女ともに過半数を超え、全国平均、県平均よりも高くなっている。
女性の約4分の1は、恋人やパートナーから身体的暴力、精神的暴力、社会的暴力、性的暴力、経済的暴力のいずれかを受けた経験がある。
高崎市では、社会の責任ある立場への女性の参画、家事労働の女性偏重の解消、男女共同参画社会形成の課題認識の広がり、性別に基づく人権侵害の防止と被害回復などを課題とし、第3次男女共同参画計画の策定に取り組むとともに、男女共同参画社会の形成を促進していく。