「どんど焼き」・灰の放射性物質を心配
(2012年1月12日)
中止や縮小の動きも
福島第一原発事故による放射性物質漏れの影響で、小正月の1月15日前後に行われる道祖神祭り「どんど焼き」を、今年は中止したり、縮小したりする動きが高崎市内で広がっている。高崎市議会の長壁真樹議員が自身のブログで経緯をコメントしている。
高崎市が、昨年12月に竹、雑木、杉葉をサンプリングして焼却し、灰に含まれる放射線量を調査したところ、放射性セシウムが、1274ベクレルから3630ベクレル検出された。
焼却灰の測定値は、国の基準値の8000ベクレルを下回っているが、高崎市では、「どんど焼き」の焼却灰は、作物を作る田畑に埋めたりまいたりせず、人の近寄らない場所に埋め戻したり、ビニール袋に「道祖神・焼却灰」と記入し、他の物とは区別して、高浜クリーンセンターや吉井クリーンセンターに持ち込んでほしいという。
地域行事のため、「どんど焼き」の実施については、各町内などの判断になるという。昨年は、高崎市内の281地区で行われていた。今年の実施は、1月9日現在の高崎市等広域消防局への届け出が、180件となっている。多野藤岡管内となっている新町地区2件、吉井地区21件。防火のため、各地域の消防分団が消防車を待機させたり、巡回などを行っている。