都市集客施設の「基本計画」年度末までに
(2012年1月18日)
施設規模や機能、運営モデルなど盛り込む
高崎市は、18日の高崎市議会・都市集客施設調査特別委員会で、「都市集客施設整備基本計画策定業務」を、新都市創造株式会社(高崎市問屋町)に委託したことを報告した。
委託業者の選定は、12月末にプロポーザル方式で行われ、4社が参加表明し、新都市創造1社が企画書を提出し提案説明を行った。高崎市では、同社の提案内容、業務体制、取り組みへの意欲を評価し、基本計画策定の委託に至った。
都市集客施設は、コンベンション機能、音楽ホール機能、ビジネス業務機能、商業機能が予定されている。基本計画には、都市集客施設の主要機能と課題の整理、コンベンション施設の機能・規模の調査、都市集客施設の運営モデルの構築、コンベンションビューロー組織の運営手法・採算性、ホール施設の舞台・設備の配置や動線計画などの技術支援が盛り込まれ、今年3月末までにまとめられる。
特別委員会の審議では、高橋美幸議員から「市民の議論を盛り上げながら作ってほしい。計画ができあがってからは、小さな手直ししかできないのが常だ」と意見が出され、富岡市長は「白紙のままでは市民の意見を聞くことはできない。構想をまとめ、議会に示し、市民にも投げかけて意見を求めていく。議論が噴出するものと思う」と答えた。
片貝喜一郎議員は「コンベンションビューローの経営は厳しいので、新しいかたちが必要だ」とただし、松本副市長は「全国には成功しているビューローもあり、高崎に一番ふさわしい高崎型のビューローのかたちを検討したい」と答えた。
竹本誠議員は、今回の基本計画策定と今後の事業に関わる業者選定についてただし、富岡市長は「今まで高崎で大きなプロジェクトを立ち上げた時は、東京の会社が利益を持っていった。高崎で、高崎の力を結集してやっていくことが大事だ。基本設計、実施設計、工事の業者選定は、その時点で適正に行う」と考えを述べた。