下水道局が東電に賠償請求2700万円
(2011年12月19日)
放射性物質を含む焼却灰の保管状況。阿久津水処理センター内の既存施設を改修し保管。
11月までの焼却灰保管や放射線測定の費用など
高崎市下水道局は、東京電力に対し、放射能汚染に伴う賠償として2713万6430円を19日に請求したことを発表した。
請求内容は、平成23年3月11日から11月30日までの損害分で、焼却灰の保管費用が2493万2858円、汚泥・焼却灰等の放射線測定費が174万3千円、放射線測定に要した資機材費が46万572円となっている。
セメント会社等への脱水汚泥の処理委託費や焼却灰保管庫の建設費等については、次回に請求する予定。
阿久津水処理センターでは、焼却灰がコンテナ袋に577袋、242・6トンが保管されている。このうち317袋が新幹線高架下に鉄板で仮囲いして保管されており、下水道局は、鉄筋コンクリート造の保管庫を年度内に建設し、収納する考え。
また、577袋のうち、8000ベクレル/kg超の329袋は国が直轄処理をするものの、8000ベクレル以下の248袋は、高崎市で処理をすることになっている。高崎市下水道局では、受け入れてくれる処分場を探すとともに、処分方法を検討している。