松浦・前市長にタウト賞
(2011年10月11日)
高崎市の文化振興に貢献
高崎市ゆかりの世界的建築家ブルーノ・タウトの顕彰活動を行っている「ブルーノ・タウトの会(原浩一郎会長)」は、8日に、少林山達磨寺で、タウト賞の表彰式と記念講演会を行った。会では、タウトが1936年10月8日に高崎を離れたことにちなんで、この日を「タウト記念日」としている。
タウト賞は、高崎市の文化振興に貢献した人に贈られるもの。今年が6回目となり、松浦幸雄前高崎市長が選ばれた。
授賞式で原会長は「松浦前市長の、高崎の文化振興に対する功績は大きく、もっと早く贈らなければならなかった」とあいさつした。高崎市の木村副市長は「松浦前市長は、24年間の長きにわたり、芸術文化の振興をはじめ、顕著な功績を残され、枚挙のいとまがない」と祝辞を述べた。
松浦前市長は「24年間、一生懸命にやってきた。高崎市も発展し、次は政令市をめざしてほしい。すばらしい賞をいただき感謝したい」と受賞のスピーチを行った。
記念講演では、文化庁の佐々木正直さんが、「タウトが日本に残した仕事は驚くほど膨大で示唆深い」と、タウトと日本工芸について話した。佐々木さんは、群馬県立美術館に勤務したこともあり、井上房一郎氏、水原徳言氏とも交流があった。