大震災の直接的な被害金額は商工業で3億4千万円
(2011年9月20日)
高崎市が大震災の影響調査結果を公表
高崎市は、東日本大震災によって、本市の商工業が受けた影響について、調査結果をまとめた。
調査は、7月から8月にかけ、工業関係で企業を317社、商業関係では店舗や団体など119件を聞き取り調査した。
震災の直接的な被害では、「被害があった」が工業では31・5%、商業では53・5%で、被害金額は、工業が2億520万円、商業が1億4162万円、合計3億4682万円となった。
二次的な被害は、工業で84・8%、商業で84・5%が受けていた。
被害内容は、「電力不足による自社生産・売上の減少」、「仕入れ先の被災や電力不足による部品・原材料・商品の調達に支障」が上位となった。
夏期の電力対策では、工業の93・4%、商業の91・4%が対策を実施した。対策内容として、クールビズや土日の休日勤務、就業時間の変更などが実施された。節電では照明の間引き、空調の温度設定が多くの企業で行われた。工業では、LED電球への交換、電力監視システムの導入など、設備投資を伴う対策も多かった。
防災などの対応マニュアルを策定しているのは、工業で30・3%、商業で20・7%となった。策定していない企業のうち、41・3%が、策定を検討している。策定済みの企業でも、74・5%がマニュアルの見直しを検討している。
災害対策について、高崎市への要望では、情報伝達に関する事項が多く、「安心ほっとメール」は役立つとの評価を受けた。放射線と風評被害に対する対策、節電や自家発電設備に対する補助制度の拡充も求められた。