音楽センターは「心の文化財」/富岡市長
(2011年7月29日)
50周年連続シンポで、今後の在り方討論
7月25日(月)から28日(木)日まで行われた「群馬音楽センター開館50周年連続シンポジウム」で、28日の「群馬音楽センターの50年と今後について語る」スペシャルパネリストとして参加した富岡市長は、「私は壊す気はありません。よほど切羽詰まった理由がない限り取り壊すことはあり得ない」と考えを述べた。
その上で富岡市長は「市長として維持にはベストを尽くすが、これからずっと残す価値があるかどうかは、冷静に考えた方がいい」と音楽センターの取り壊しを聖域化しないことを示し、建物本体やトイレ、楽屋など設備改修の限界について懸念を示した。また、新ホールについて富岡市長は「トップクラスの音楽もロックも音楽センターでは行わわれていない。財政的には大変だが、違うところでできてもいい」と、音楽センターと機能分担させて建設する方針について言及した。
連続シンポジウムは「群馬音楽センターを愛する会」が主催し、この日は鈴木滉二郎(明治大学特任講師)、赤羽洋子(高崎市民音楽連盟事務局長)、星和彦(前橋工科大学教授)、高井俊一郎(高崎市議会議員)、富岡賢治・高崎市長、コーディネーター熊倉浩靖(群馬県立女子大教授)が出演。音楽センターと文化を担う市民の役割について、熱い討論が交わされた。
富岡市長は「音楽センターは、市民の心の文化財になっている」と音楽センターの精神性を評価し、高崎の芸術文化と音楽センターの在り方について、参加者、市民に問いかける姿勢を見せていた。