長くてもあと4カ月で満杯/阿久津水処理センター
(2011年7月27日)
敷地内の焼却灰置き場
阿久津水処理センターの放射性物質を含んだ焼却灰の問題で、高崎市下水道局は、同センター内の保管場所が、最も長く見積もってもあと4カ月でいっぱいになるという見通しを示した。
焼却灰を保管するため、下水道局が用意したコンテナボックスは既に満杯となり、現在はコンテナバッグに入れ、敷地内の新幹線高架下に置いている。現在約70トンほどになっているという。コンテナバッグは、1トン入り、1週間に15から17袋が排出される。
コンテナバッグは風雨に浸食されないよう、高さ15cmのパレットの上に置き、周囲には高さ4mのフェンスを設置する。
7月15日のサンプル調査では、脱水汚泥440ベクレル/kg、焼却灰10900ベクレル/kgで、管理型処分場に埋設可能とされる8000ベクレルを越える状態が続いている。また、放射性物質を含んだ廃棄物を受け入れる処分場はないという。
7月19日に測定した阿久津水処理センター内での空間放射線量は、焼却灰ホッパー部分が最大で0・742マイクロシーベルト/時、敷地境界では新幹線高架下西が最大で0・074マイクロシーベルト/時となっている。綿貫町のモニタリングポストの値は0・06マイクロシーベルト/時間ほどで、周辺への大きな影響は見られない。
高崎市は、国に対し汚泥処理の方針を明確にすることや、処分費用を地方負担にしないよう求めている。群馬県から国と話し合った内容を伝えられたそうだが、決め手となる回答は得られなかった様子という。
9月に予定していた高崎市下水道デーの阿久津水処理センターイベントは、電力削減に協力するために中止となった。