初年度助成率を引き上げ/事業所税の支援策
(2011年7月6日)
中小企業経営安定化助成金
高崎市は、7月1日から課税開始となった事業所税に伴う中小企業支援策として実施している「中小企業経営安定化助成金」について、初年度の助成率を2分の1から、4分の3に引き上げることを6日に発表した。
中小企業に対し、新たに生じる税負担を軽減し、経営の安定化をはかるのが目的。
事業所税の課税対象事業者については、赤字決算の場合は、平成23年7月1日から平成28年6月30日までの5年間は、事業所税の全額に相当する額が、助成される。
今回、黒字決算の課税対象事業者について、初年度の平成23年7月1日から平成24年6月30日まで、助成率が2分の1から4分の3に引き上げられた。2年度目となる24年7月1日以降の助成率は据え置かれ、2年度目が助成率3分の1、3年度目が4分の1、4年度目以降の助成は無し。
助成割合を引き上げたことで、23年度の助成額は8千万円増え、3億5千万円になる見込み。課税開始後5年間では、事業所税の税収90億7千万円、助成金は、赤字事業者15億8千万円、黒字事業者7億5千万円の総額は23億3千万で、事業所税収入額に占める、助成見込額の割合は、25・7%。
高崎市では、助成の対象となる事業者は、課税対象の670事業者のうち、70・1%の470事業者を予想している。また、事業所納税に伴う資金繰りを支援するため、高崎市では制度融資を創設している。