24年間の松浦市政に笑顔の終止符/松浦市長退任式
(2011年4月29日)
高崎市少年少女合唱団と「音楽の好きなまち」を歌う松浦市長に会場から手拍子
「新しい市長のもとで市民の心を一つに」とあいさつ
昭和62に高崎市長に当選し、6期24年にわたって高崎市のリーダーとしてまちづくりを牽引した松浦市長が今期で引退し、28日に高崎市庁舎での最後の職務を終えた。
午後5時過ぎから行われた退庁式で松浦市長は高崎市の職員を前に、6期24年の市政を振り返りながら、あいさつを行った。
松浦市長は「高崎市が日本の中でも大きな存在感のある都市となり、北関東、北信越の中心都市をめざし、新たな成長と発展の時代を迎えたことは私の生涯の喜びとするところです。私は、私の持つ力の限り、高崎が次の時代に向かってたくましく進んでいくための道筋づくりは、成し遂げたという思いでいっぱいです。
5月2日から新しい市長のもとで新たな高崎のまちづくりがスタートいたします。今後も高崎のまちづくりの伝統と精神が末永く受け継がれ、私の愛する高崎が限りない発展を遂げていくことを心から念願いたします」と述べ、職員の労苦に対し感謝の気持ちをあらわした。
松浦市長は、大勢の職員や来庁者に見送られながら、高崎市庁舎を後にし、退任式が行われる音楽センターに向かった。
音楽センターでの退任式は、満場の市民が松浦市長の24年間にわたる功績をたたえた。高崎マーチングフェスティバルの高崎テクニカルリーダーズ(TTL)と高崎少年少女合唱団の記念演奏が集まった市民に感動と勇気を与えた。TTLの子ども達は「高崎マーチングフェスティバルを21年間見守ってくださった松浦市長に感謝の気持ちを込めて演奏したいと思います」と、ステージ一杯に演奏を行った。高崎少年少女合唱団の子ども達は、高崎市歌で松浦市長を迎え、また花束を贈られた松浦市長とともに「音楽の好きなまち」を歌った。
松浦市長は「こんなに大勢の方にお集まりいただいて、退任式を行った市長はいなかったと思います。盛大に送っていただき松浦は幸せ者だと思います。本当にありがとうございました」と感謝を述べ、大きな拍手を受けた。「私にとっては、あっと言う間の24年間だったと思います。TTLの演奏を聞いて、子ども達がこんなにすばらしい演奏のできる、音楽のあるまちになったとあらためて実感しました。市民の皆さんが支えてくれた、すばらしい成果だと思います。
高崎映画祭も、映画のまち高崎として全国に名を轟かせるようになり、私の念願だった文化豊かな高崎の一端が実現できました。住んで良かった、これからも住み続けたい高崎を提唱し、高崎にしかできない個性豊かなまちづくりを心がけてきましたが、住みやすさでは全国有数の都市になったと思います」とこれまでの市政への思いを語った。
松浦市長は「今、国難とも言える大変な時代を迎え、高崎が次の新しい時代に向かって持続的な発展をしていくために、人心を一新していくことは歴史の必然だと思います。新しい市長のもとで37万市民の皆さんが心を一つにして、元気で住みよい高崎を実現してほしいと心から念願しています」と述べ、土屋文明の歌「稔り豊か 人多く 毛野国群馬県 山河悠々 日本のまん中」を紹介し、「高崎は交流拠点としてますます存在感を増してくると思います」と締め括った。
松浦市長は贈られた花束を抱えながら音楽センターの通路から退場し、市民と握手を交わしながら、24年間の松浦市政に笑顔で終止符を打った。