来季の群馬DP/スワローズ・八木沢コーチと元選手・青木コーチ
(2010年12月21日)
元ロッテ監督、スワローズコーチの八木沢荘六氏が就任。
群馬ダイヤモンドペガサスは、2011年度の新コーチとなる八木沢荘六・投手コーチ、青木清隆・野手コーチの就任記者会見を20日に球団事務所で行った。
八木沢・新コーチは、1944年栃木県生まれ、66歳。今シーズンでヤクルトスワローズのコーチが任期満了となり、群馬DP・秦真司監督の要請でペガサスのコーチに就任する。
八木沢・新コーチは作新学院高校で1962年に史上初の春夏甲子園優勝。早稲田大学から二次ドラフト1位で東京オリオンズ(ロッテ)入団。最高勝率賞1回、完全試合1回。79年で現役引退後、1980年からロッテ、西武、阪神、社会人などの監督、コーチを歴任。豊かな経験を生かし、ペガサス投手陣を指導する。
青木・新コーチは、1985年群馬県生まれ、25歳。前橋育英高、大東文化大から2008年に群馬ダイヤモンドペガサス入団。今シーズンまで背番号0のペガサス選手として活躍した。
秦監督は、八木沢・新コーチについて「ヤクルトを退団するというのでお願いをした。受けてもらえるとは思わなかった。現役選手としても、監督、コーチとしても立派なキャリアがあり、日本の球界にも影響力のある方なので、私自身もスキルアップできる」と喜びを見せた。青木・新コーチについては「コーチとして指導力を身につけ、群馬を盛り上げてほしい」と期待を寄せた。
八木沢・新コーチは「自分は野球人として、球界の役に立つならば社会人、独立リーグどこでも教えていきたいという気持ちでいる。秦監督とはマスターズリーグやオープン戦で会ったことがある。まだ資料でしか選手のことがわからないが、いい選手をつくり、監督を楽にしたい。投手の個性を生かしたフォームづくりを心がけ、できるだけ故障のないように選手を育てたい。フォームが良くなるとボールのキレも良く、スピードも上がる。ペガサスは強いチームと聞いているので、その一員として選手を後押ししたい」と語った。
また、プロ野球(NPB)への選手輩出についても「なんとかNPBにいきたいという選手の純粋な気持ちを感じてきた。プロのスカウトがどのようなところに目をつけるのか、ノウハウがあるので、選手が奮い立つようなアドバイスをし、精神的な後押しもしたい。投手は、まとまっていると使いやすいが、スピードや制球、キレで『ばつぐん』が付かないといけない。ゲームの中で最大限の力を出せるのは日ごろの練習にかかっている」と意欲を見せている。
また、八木沢・新コーチは「高校時代は北関東大会で、群馬と戦った。群馬に負けて甲子園に行けなかった思い出もある。群馬にはいい思い出がないので、これからはいい思い出を作りたい」と記者団に笑顔を見せた。
青木・新コーチは「自分の持ち味の守備を指導していきたい。エラーや細かいミスが多かった。しっかりしないと競った試合では勝てない。監督からコーチの話をいただいたので自分も指導者としてのスキルを身につけスケールアップしたい。NPBに選手を送り出し、チームとしても日本一をめざしたい。今度はコーチとしてファンの方とまた球場で会えることを楽しみにしている」とコーチとしての第一歩の決意を語った。
八木沢・新コーチの背番号は、プロ選手として初めて付けた背番号「27」とゴルフのパースコアにちなんだ「72」。青木・新コーチは、監督から「カクカクした四角い感じの番号を勧められた」と笑顔で話し背番号「75」。両新コーチは3月のキャンプから指導に入る。八木沢・新コーチは週2回程度の指導から始める。