第16回「市民の声アンケート」の集計概要
(2010年12月15日)
福祉や医療の充実、安心・安全なまちづくりが望まれる
高崎市は、7月に実施した「市民の声アンケート」の結果をまとめ、8日の高崎市議会総務常任委員会に報告した。
今回の調査では、吉井地域が加わり、第五次総合計画の取り組みや合併後の地域づくり、平成23年4月の中核市移行についても調査項目に加えられた。アンケートは、無作為抽出した市民6千人を対象に行われ、回収率は46・3%だった。
市政への関心では、「非常に関心がある」20・9%で、「少しは関心がある」57・8%で、関心がある度合いは、前回、前々回の調査とほぼ同じとなった。
高崎市の住民サービスについては、「窓口案内・電話の応対が親切」、「必要な書類などが早く手に入る」、「わからないことが相談しやすい」が評価され、「住民の意見や考えが反映されている」が低い結果となった。
「今後も高崎市に住み続けたい」が80・2%で、前回よりも2ポイント低下した。
高崎の印象では「ごみ処理がしっかりしている」、「日用品の買い物が便利」、「北関東の交流拠点として交通網が発達したまち」、「医療機関が利用しやすいまち」が上位にあげられた。
高崎市が力を入れて取り組むべきことでは、「高齢者福祉が充実したまち」、「医療機関が利用しやすいまち」、「犯罪や交通事故の少ないまち」、「子育て支援が充実したまち」、「雇用環境が充実したまち」が上位にあげられた。雇用環境の充実は、経済情勢を反映して、今回の調査で大きくポイントを伸ばした。また、「多くの観光客が訪れる観光のまち」も重点施策として望まれるようになった。
合併後のまちづくりでは、合併前に比べて自分の住む地域以外を身近に感じるようになった人が17・9%、あまり変化を感じない人が75・1%となった。身近に感じる理由としては「他の地域の情報が入手しやすくなった」、「利用できる公共施設が増えた」、「他の地域にでかける機会が増えた」があげられた。
中核市への期待では、「きめ細かな行政サービスの提供」「各種申請手続きなど事務処理の迅速化」、「拠点都市としての魅力向上と地域経済の活性化」が上位にあげられた。
高崎市の観光振興で必要なことでは「市内交通の利便性向上」、「他の観光地にはない独自の魅力づくり」、「駐車場の充実」、「参加したくなる祭り・イベントの実施」が上位にあげられた。
動物愛護に関わる事項では、ペットが亡くなった場合の供養について質問された。ペットを飼っていない・飼う予定がない人は「市などの公共機関にひきとってもらう」が多かったが、ペットを飼っている人・飼う予定の人は「自宅など所有地内の埋葬」、「ペット専用の墓地に埋葬」などの回答が多かった。
市の情報入手では、広報高崎が88・9%と最も多く、新聞・情報誌が2、3割となった。インターネットが18・7%で前回よりも4・3ポイント伸びた。