人と人の絆を深めよう/青少年健全育成大会
(2010年11月15日)
健全育成のため大人も社会規範を確立する必要が。
第20回高崎市青少年健全育成大会が13日に高崎シティギャラリーで行わ、高崎地域の青少年健全育成に関わる18団体が参加した。
青少年育成功労者表彰では、団体の部で6団体、個人の部で6人が表彰された。青少年からのメッセージでは、群馬中央中3年の森絵里奈さん、倉賀野中3年の川野邊亮太君が発表を行い、来場者に深い感動を与えた。
大会実行委員会の大山照子実行委員長は「各家族化や急速な社会の変化の中で、住民同士のふれあいや親子の対話、人と人との絆が弱まっている。相互の絆を深め、青少年が夢と希望を持てる地域社会をめざしてがんばろう」とあいさつした。
木部副市長は「地域の大人が道徳や倫理を次の世代に引き継ぐことが必要。子ども達をいつくしみ、真正面からぶつかることが青少年健全育成の大きな力になる」と松浦市長のメッセージを紹介した。
高崎市議会の柴田和正議長は「青少年の問題は大人の問題だ。大人が良い手本となり、地域の中で育てていくことが必要だ」とあいさつした。高崎警察署の亀山敏雄署長は「高崎管内で10月末までに170人の青少年を補導した。7割は万引きや自転車盗だが、コンビニで万引きを見つけられ殴って強盗になった、線路の軌道敷地内に自転車を投げ入れた、集団で小さな子を殴って恐喝するなど、悪質な事件も目立っている。また、高崎では、ひき逃げや大人の万引きが多い。振り込め詐欺の被害も多い。中学生にタバコを買い与える親がいる。大人がルールを守っていない。人のいたみ、がまんする気持ちを子ども達に教えてほしい。子どもは社会の鑑であり、みなさんが連携すれば子どもたちはしっかり育つ」と高崎の犯罪や事故について説明した。
記念講演では、プロ野球解説者の高木豊さんが「父親次第」を演題に、子どもとの関わり方を、自身の経験やスポーツ談義をまじえながら楽しく語った。子どもと大切な話をする時はテレビを消すことや、子ども自身が意志決定することについて述べ「子どもの可能性ははかりしれない。手を抜いて子育てしてはいけない」と考えを話した。
市民総ぐるみの運動を行うため、「子どもたちが安全で安心してくらせる地域づくりを進めよう」などをうたった大会宣言が採択された。
青少年健全育成功労者は次の通り。敬称略。
高崎市防犯協会乗附支部。
南小学校区青少年問題協議会。
堤ケ岡小学校区子ども会育成連絡協議会。
高崎地区更生保護女性会榛名支部。
上郊小学校読み聞かせの会。
ぢぢばばの会。
堀口克己(高崎市青少年補導員協議会)。
土屋広之(高崎地区少年補導員連絡会)。
大塚加奈(ガールスカウト高崎地区協議会)。
齋藤民男(高崎市青少年育成推進員連絡協議会)。
樽見壽恵子(高崎地区婦人会連合会)。
金井政江(高崎保護区保護司会)。