高崎市総合防災訓練/地震・水害・テロ対策を重点に
(2010年11月15日)
65機関1000人が参加し大勢の市民が見学
高崎市総合防災訓練が14日に吉井運動公園で行われた。消防・防災、土木、医療、通信、地域市民など65機関、1000人が参加し、本番さながらの訓練が行われた。
マグネチュード8の直下型地震で震度6強を想定した震災訓練、局所的な大雨で増水した鏑川の氾濫を想定した水防訓練、イベント会場で有害物質が散布されたテロを想定した国民保護訓練が行われた。
今年度は震災や水害によって、土砂に埋没した家屋から市民を救助する訓練が新たに加わった。また日本赤十字社群馬県支部、藤岡多野医師会、群馬県ドクターヘリと連携し、応急救護所で傷病者の重症度を判定するトリアージ訓練なども強化された。
大勢の市民が訓練を見学し、高崎市消防局や陸上自衛隊、生活インフラに関わる事業者が災害救助や復旧のために設備する資機材や技術に関心を寄せていた。また、炊き出しや避難所体験、なまず号による地震体験にも列ができ、市民の防災意識も啓蒙した。
松浦市長は「真剣な行動から自分たちのまちを自分たちで守る強い心がまえが見られ、心強く感じられた。37万市民の安心、安全を守るために全庁をあげて取り組む」と決意を示した。
来賓の祝辞で大沢正明群馬県知事(代理)は「高崎市の防災力の高さを感じた。防災に対する取り組みも群馬県トップレベルだが、更なる備えに取り組んでほしい」、高崎市議会柴田議長は「万が一の災害発生時には、訓練の成果を十分に発揮され市民の生命、財産を守るために尽力いただきたい」とあいさつした。