銀座で個展/個性的な作風が魅力
(2010年11月4日)
新井コー児さん(中居町)が新作を展示
11月1日(月)から6日(土)まで東京・銀座の「なびす画廊」で、新井コー児さんの個展が開かれている。今回の個展では、100号2点、50号3点、銅版画の小品10点、立体1点が展示されている。
新井さんは、昭和48年(1973)高崎市生まれ。多摩美術大学卒。人、犬、猫、鳥をモチーフにした豊かな表情と情景は独特の作風で、見ている人の心を楽しませる。高崎市美術館が高崎市ゆかりの若手作家の作品を紹介する「作家王国」で取り上げられたこともある。
新井さんの絵画は、思わず笑いがこぼれてしまうような作品が多い。「想像がふくらむ物語性を持たせたい」と新井さん。ファンも増え次はどんな世界が登場するのかと、個展で発表される新作を楽しみにしているそうだ。ノートに落書きをして遊んでいた子どもの頃と同じ気持ちで自分の世界を表現している。高校時代は美術部に所属し、とりつかれたように毎日描き続けた。美大時代に、肩の力を抜いた作風がかたちづくられた。
いつもノートを持ち歩き、ひらめいたアイデアを書きためている。「楽しんでもらえる作品をこれからも描き続けたい」と画業に意欲を見せている。
同画廊は中央区銀座1-5-2ギンザファーストビル3F。Tel: 03・3561・3544。開館は午前11時30分から午後7時。最終日は午後5時。