市民の取り組み広げていこう/地球市民の日
(2010年11月1日)
高崎市と姉妹友好都市5市が協同で環境行動
31日に高崎シティギャラリーで「地球市民の日2010」が行われた。「地球市民の日」は、1995年から高崎市と姉妹友好都市のアメリカ・バトルクリーク市、ブラジル・サントアンドレ市、中国・承徳市、チェコ・プルゼニ市が共同で進めてきた5市間国際交流環境プログラムをふまえ、2000年に行われた第3回高崎サミットで5市の子どもたちからの提案による共同宣言によって制定された。この共同宣言が行われた10月27日を「地球市民の日」として、5市の市民が環境を考え行動する日と定めた。2006年からフィリピン・モンテンルパ市が加わり6都市で進めている。
推進組織となる「たかさき地球市民環境会議」の活動15年、高崎市制110周年記念として、高崎市子ども環境会議、地球市民広場、記念シンポジウムが行われた。また関連事業として、「地球市民環境会議15年の歩み」展、学校環境活動展、環境ポスター展が行われ、市民、企業、教育、行政が連携した高崎市の先進的な環境取り組みが紹介された。
子ども環境会議では、南八幡小、箕郷東小、下室田小、入野小、馬庭小、大類中、塚沢中、矢中中が参加して、環境活動の発表と意見交換を行い、アイドリングストップなどのエコドライブが子ども達から求められた。
シンポジウムでは、たかさき地球市民環境会議の企業部会・芝崎勝治さん、市民部会アドバイザーの伊佐良次・高経大准教授、中島雅利教育長、熊倉浩靖・県立女子大教授、日本国際交流センター・毛受(めんじゅ)敏浩さん、環境省地球温暖化対策課長・高橋康夫さんが「交流と協同」をテーマに議論した。子ども会議の提案を受けながら「広く呼びかけてCO2削減に役立てていきたい。積み重ねが全市にどう広がっていくか。海の向こうの姉妹都市でもがんばっていることが心の支えになる」と語られた。また、高崎市では、小学校ではペットボトルのキャップ回収、中学校では廃食用油回収を柱に環境活動に取り組む方針が示された。また高崎市全体の環境負荷や、環境活動によるCO2削減量などを数値化して共有していくことが提案された。
毛受さんは「高崎市の国際交流は他に例が無く、市民交流のモデルとして世界に誇れる。」、高橋さんは「子ども達の発表を聞いて頼もしく思った。子ども達の活動が大人の意識を変える力になる」と高崎市の取り組みを評価した。
松浦市長は開会式で「市民一人ひとりが環境に関心を持って、身近なことから実行に移し、次の世代に安心安全な地球環境をひきつぐため、大きな成果になること願っている」とあいさつした。
たかさき地球市民環境賞が、倉渕ほたる保存会、群馬工専・青井透教授、キンセイ産業、ヤマダ電機に贈られた。