ロボットづくりの伝統校に/藤岡工業高
(2010年10月27日)
電子機械研究部が2年連続で全国大会出場
藤岡工業高電子機械研究部が、全国高等学校ロボット競技大会に2年連続で群馬県代表となり、10月16日、17日に茨城県つくば市で行われた第18回茨城大会に出場した。出場メンバーは、鈴木丈寛君、飯島直樹君、新井雅貴君、吉田愛美さん、湯沢凌君、桜井賢二君の6人で全員が2年生。
この大会は工業系の高校生が技能・技術を習得し、ものづくりへの関心を高めていくことが目的で、平成5年に始まった。今年の全国大会は、各県予選を勝ち抜いた137台が参加した。
ロボットの仕様は毎年変わり、開催地ごとに、ご当地にあわせたテーマが与えられる。茨城大会は、水戸黄門と助さん格さんが、諸国を漫遊しながら悪代官を退治し、お姫様を救出するストーリー。3分以内に3つの諸国エリアで課題をクリアし、得点を競う。今大会は、センサーとプログラム制御で動作する課題が加わり、難易度の高い競技となった。
同部は、9月に行われた県大会で2位に大差をつけて優勝し、2年連続の栄冠に輝いた。全国大会では予選で涙を飲んだが、この経験を糧に来年への気持ちを燃やしている。機械の駆動部分やコンピュータプログラムなど、メンバーそれぞれが得意分野で持ち味を生かした。時には徹夜の作業になることもあったそうだ。限られた活動予算の中で、部室の部品を使い回すなど知恵を絞った。
同部は、過去6回、県代表になっており、最高成績は全国5位に輝くロボットづくりの伝統校と言えそうだ。指導にあたっている仲村仁先生は「生徒ががんばってくれた。知識を吸収して、前に進んで行ってほしい」と話している。